ゴスペルベーシストのススメ!
最近はゴスペルベーシストの動画にハマっていまして、皆さんにもその魅力を知ってもらえたらと思います。
現代のゴスペルベーシストは5弦~ベースを使ってる方が多くそのレンジを最大限に活用したプレイなどが聴けるのでベーシストにはとても魅力的です。
私自身も普段は5弦ベースを使っていますががB弦を多用する事があまりなくフレージングやバッキングなど使いどころを模索している最中ですのでゴスペルベースはいい刺激になっています。
ゴスペルとは
Dood Spell, God Spell,からくる言葉でアメリカに奴隷としてやってきたアフリカ人がキリスト教への改宗を経て独自の賛美を捧げるようになった事が現在のゴスペルの基調とされています。
黒人教会で演奏されていた音楽を「ブラック・ゴスペル」、白人教会で演奏されていたホワイト・ゴスペルを「コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージック」と呼び、現在耳にする「ゴスペル」と言う言葉は前者を指します。
そしてアメリカのリズム・&・ブルースに影響を受けたゴスペルですが、黒人教会には充分な楽器が備えられていなかった為、「アカペラ」という形態をとりました。
ゴスペル (gospel) または福音音楽(ふくいんおんがく)は、アメリカ発祥の音楽の一ジャンル。元来はキリスト教プロテスタント系の宗教音楽。ゴスペル音楽(ゴスペルおんがく)ともいう。ゴスペルは英語で福音および福音書の意。
※引用元:Wikipedia
最初に触れたゴスペルは映画「天使にラブソングを」だったと思います。かなり有名な映画ですね!
ナイトクラブ「ムーンライトラウンジ」のクラブ歌手である”デロリス・ヴァン・カルティエ”がマフィアのボスであり、愛人のヴィンスが裏切り者の部下を始末する所を目撃してしまう。
それがきっかけで命を狙われてしまうデロリスは警察に保護され、裁判の最重要参考人として召集する為、裁判までの数か月身を隠すよう命じる。そこでマフィアのボスでも探せまいと警察の紹介で聖キャサリン修道院に匿われる事になる。
修道院にいる以上シスターとしての生活を余儀なくされたデロリスはシスターメアリークラレンスと言う名を貰い、元々歌手と言うこともあり、修道院の聖歌隊の指揮者に任命される。
しかし、あまりにも纏まりがなく下手すぎる聖歌隊に見兼ねたデロリスは練習時間を増やし猛特訓を始め、下手くそな聖歌隊はぐんぐん成長していきテレビのニュースにも取り上げられるようになる。そのせいもあってデロリスは組織にさらわれシスター達にも正体がばれてしまいまう。
しかし同じ修道院の仲間、聖歌隊の一員としてシスター達が奮起、デロリスを救出に行く…というコメディ映画です。
と、私の好きな映画の紹介になってしまいましたが、ベーシストとしてゴスペルに関心を持ちだしたのは割と最近の話でSNSで話題にもなったこの動画がキッカケでした。
ゴスペルミュージシャンのセッションでの”Sharay Reed”のベースプレイの動画です。
一言で言って「痺れました。」しなやかで粘りのあるグルーブに真似したくなるベースライン、オーディエンスが一番沸くフレージングも完璧で自分には無いものばかり…
単純に「こんなベース弾けたら楽しいだろうな」と思い興味を持ちました。
最初はこんな軽い気持ちでしたが色々探してみるとドンドンのめり込んでいってしまいますね!
注目のベーシスト
Youtubeで「ゴスペル ベース」と検索すると結構な数の動画がアップロードされています。
その中でも特に気にいっているベーシストを動画と参加した楽曲などを交えて紹介していきたいと思いますます!
Sharay Reed
先ほど動画で紹介したベーシストです。
ベースはポールピースとペグを見たところFenderの初期のアメデラでしょうか。色違いを数本所有しているようです。
Lowell Pye, Brian Culbertson, Yolanda Adams, New Directionなどゴスペル、ジャズ系ミュージシャンのレコーディングやライブに多く携わっています。
ゴスペルの女王Yolanda Adamsのライブにてボトムエンドを支えています。
絶妙なタイム感とタッチで緩急自在です。
バラードが上手いベーシストは憧れますね、ちょっとしたミスもかなり目立ちますしダイナミクスの取り方次第では曲を殺してしまう事もあります。
参加楽曲
・New Direction – 「Get Your Praise On」
ベースのパンチが効いていてローBを効果的に使用しています。
・Reed’s Temple Choir -「 Now Is The Time 」
かなりのご機嫌グルーブ!体が勝手に動いてしまいます。解放弦を活用したコードプレイもアプローチの参考になります。
・Reed’s Temple Choir – 「Keeps On Making A Way」
ここでは氏のスラップが聴けます。スラップもカッコイイです。
Alan “Snoop” Evans
スラップやコードを使ったプレイが魅力的なベーシストで、ベースはPerformance YB-5を使用いています。
Fred Hammond, Larry Callahan & Selected of God, Lisa Page Brooks, Byron Cageなどの楽曲に参加しています。
結構マイナーなベーシストですがプレイはかっこいいです!
参加楽曲
・Fred Hammond & RFC -「 Let the Praise Begin」
コード感溢れるプレイは真似したくなりますね。
・Larry Callahan & Selected of God – 「The Evolution Ⅱ」
ぬるぬる動くベースラインがベーシスト心をくすぐります。必聴!
・Lisa Page Brooks – 「More」
Andrew Gouche
シグネチャーモデルも出てい赤いMTDがトレードマークになっているAndrew Gouche。
Chaka KhanやWarren G, Aretha Franklin. Earth wind and fire, などに参加しています!
Michael JacksonのVocals(Background)としての参加経歴もあるらしくキャリアを積んでいます。
こちらのChaka Khanのライブ、ミドルテンポの「Stay」ではこれでもか!てくらい気持ちいいグルーブで弾き倒しています!
本人もだいぶ気持ちよくなってるご様子。
これだけ弾き倒してもバックと馴染んで邪魔にならないベース…痺れます!
参加楽曲
・Andrew Goucheリーダーアルバム「We Don’t Need No Bass」
・Lowell Pye -「 Finally」
個人的にこの曲の粘っこいグルーブを出したいです。癖もありますが理想です。このアルバムはSharay Reedも参加しているアルバムです!
・Dedric Jones – 「Trust In God」
曲名がいかにもな曲ですがベーシストは絶対好きになります。ベース超かっこいいですので(笑)Andrew GoucheがArrangerとしても参加したアルバム「Heart of David」から。良曲揃いでアルバム全体を通してベースがカッコイイです!
Daric Bennett
使用ベースはElrick からシグネチャーモデルが出ています、他にはBLDesignのシングルカット、レッスン動画ではSquierのジャガーベースを使っています。
The Campbell Brothers, James Bowman, BORN SANDERSなどレコーディングやライブに参加している凄腕ベーシストです。
Youtubeやホームページでのレッスン動画で有名ですね!
6:46~からベースソロですが圧巻のプレイです。強靭なリズム感とグルーブでバンドを支えていますが安心感が半端じゃないです!
こういうベーシストになりたい(^_^;)
こちらもThe Campbell Brothersでのライブでのベースソロです。
・Quennel gaskin/Here Comes the King をベースカバーした動画ですが度肝を抜かれました。速いパッセージをタッチを弱めず弾けるのは凄いです。
この動画のTAB譜を下記リンクから見れますので猛者の方は挑んでみて下さい!
↓が元ネタです。
スラップもかなり刺激的なプレイを見せてくれます!
TheRealGospelChops
ゴスペル専門のYoutubeチャンネルでベーシストへのレッスンやセッション動画が多数アップロードされているので面白いですよ!
お気に入りのベーシストを新たに発見した時の高揚感は新たなインスピレーションを生みますね!
そして今回複数曲を紹介しましたが、ゴスペルのベースラインやリックは結構色んな場面で活用できるのではないでしょうか。
セッションやバンドのアレンジに取り入れてみたら「お…やるなっ」というふうになるかもしれません。
私自身ゴスペル歴は浅いですが皆さんにもオススメしたいです!
最近のコメント